「イエスさまに見つめられて」 03−06−15
ヨハネ1:35〜51
お弟子さんたちが、初めてイエスさまに出会った時のことが
書かれています。お弟子さんたちは、初めからイエスさまのことを
良く知っていたのではありません。他の人から「イエスさまは
すごいよ」と教えてもらって、側(そば)に行ってみたのです。
それは、今の私たちでいえば、礼拝をするということでもあります。
側に行くと、不思議とイエスさまのことが分かってきました。
すぐにイエスさまが救い主だと分かった人もいれば、少し時間の
かかった人もいます。けれどもみんな分かってきました。
イエスさまは、神さまのことやイエスさまのことを知って欲しいと
思っていらっしゃいます。それを知ることで、人は力を与えられ、
元気になり、安心して生きられるようになるからです。ですから、
分からないままの人のことを、放っておかれはしません。
側に来る人、礼拝する人は、必ずイエスさまが分かるようにして
くださいます。
驚いたことに、イエスさまは、側に来た人たちのことを良くご存知
でした。名前も、前に何をしていたかという事もご存知でした。
良いところも悪いところもみんなご存知でした。そして、何よりも、
神さまがその人のことをどう思っていらっしゃるかを、良くご存知
でした。
イエスさまは、ナタナエルさんに「まことのイスラエル人だ」と
おっしゃいました。「イスラエル人」は、神の民のことであり、
ナタナエルさんは、神の民として神さまに愛されており、神さまの
子供とされており、神さまに大切にされている人だとおっしゃるの
です。ナタナエルさんは、そんなふうに言われて、びっくりした
でしょう。ナタナエルは、神さまが自分のことをそんなふうに思って
くださっていることを知らなかったのです。けれども、神の御子で
あるイエスさまは良く知っておられて、それを宣言してくださるのです。
私たちも、イエスさまから「あなたはまことのイスラエル人だ」と
語りかけていただいているのです。
それによって、元気をいただき、安心して過ごすのです。